【Challenge!新人競輪選手紹介】新村穣 滝沢所長の教えを胸に「先行で名刺配ります」

2021年04月27日 16時00分

郡司浩平譲りの“グロリアスポーズ”を決める新村穣

 5月にスタートする「競輪ルーキーシリーズ2021」でプレデビューを果たす119期の新人を紹介していく当コーナー。皮切りはトータルサイクリストとして本紙で養成所リポートを書いていた新村穣だ。先行に目覚めた男が、新時代を切り開く。

「先行で頑張ります。名刺を配ります」

 名刺、が持つ意味とは――。競輪選手養成所在籍中は滝沢正光所長が直接指導するT教場に身を置いた。その熱血指導の中に「最初は名刺配りだから」という教えもあった。

「お客様に、また全国の選手に自分のことを知ってもらう。名刺を配らないとこの世界じゃやっていけない」

 個人でタイムを競うだけの勝負ではない。多くのライバルと競い合い、そこで生き抜かないといけない。だからこそ「他の選手からなめられないようになり、そこでしっかりと自分のスタイルとは、また課題は、と見つけていきたい」と足場を固めようという決意だ。

 その戦いぶりを、先輩たちに伝えたい。神奈川は師匠の小原太樹に世話になりつつ「郡司(浩平)さんや内藤(秀久)さんにもバンクで会うことができ、熱心に指導してもらえます」という環境にある。自転車競技中距離種目の強化指定選手でもあるので「伊豆のトレーニングにも参加していますし、両方がいい作用をもたらしています」とデビューまでを過ごしている。

 地元川崎で郡司はGⅠ全日本選抜、GⅢの川崎記念桜花賞を制した。「まだそんなに会っているわけではないですが、人には厳しくないけど、自分に厳しいというイメージですね。人として見習いたい、と思います」。そんな郡司や師匠に「信頼してもらえるように」と今の走りに集中する。

 競輪は「あくまで個人の勝利を求めるわけですが、前で頑張りたいと思ったり、ラインの人と一緒に頑張りたいと思ったりできるのが魅力」だと話す。そんな選手が多い神奈川で頭角を現すための第一歩が「競輪ルーキーシリーズ2021」(静岡・5月1~3日)になる。あっせん発表の日、「朝起きて公式HPを見たら自分の名前があって、夢じゃないんだ、始まるんだ、って」――。

 新しく道を切り開く選手たちが、ファンの前に姿を現す。  

 ☆しんむら・みのり 1993年10月16日、神奈川県生まれ。177・7センチ、73㎏。119期。師匠=小原太樹(95期)。法大卒。トラック中距離、ロードだけでなく様々なジャンルで活躍するため“トータルサイクリスト”と呼ばれている。

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