四日市競輪S級シリーズ(FⅠ・ナイター)は23日、最終日を開催。12RS級決勝は谷口遼平(27=三重)と伊藤裕貴(29=三重)の四日市コンビが銘柄級を相手に地元ワンツーを狙う。

 準決の谷口は鋭いダッシュで他派を圧倒した。「どこからでもカマせる感じがしました。バンクは軽くなかったけど、車の出が良かったです」と逃げ切りを決めて胸を張った。

 最近の活躍は目を見張るものがある。浮上の要因はジム通いと体重の増加だという。「ジムに通うになって2年ぐらい。それが成績に出てきたのかなと。体幹を鍛えるトレーニングなんですが、ジムの駐車場に着くと憂鬱(ゆううつ)になるぐらい、きついです」と苦笑する。なかなか増えなかった体重は愛妻・加奈子さんのおかげで増加に成功した。「食事に気を使ってくれて3キロ増やすことできました」と、ネーム入りのウエアを披露しながらうれしそうに話した。

 決勝は「裕貴さんが任せてくれたので前で。2人のうちのどちらかが勝てるように仕掛けます」と語気を強めた。自信を持ってスパートをかけ、2人でゴール前勝負を演じる。