松戸競輪場で19日、ミッドナイト競輪「第5回オッズパーク杯」が開幕した。前回地元の小倉で初優勝を飾った吉田勇気(32=福岡)がチャレンジ予選4Rで見事な逃げ切りを決めた。

 前検日(18日)は「333バンクは初めてなんです。それが不安で…」と下を向いていた。しかも「養成所にいたころは鎖骨を骨折して、333バンクをあまり走っていないんです」とのこと。不安ばかりだったが、突っ張り先行からよどみないペースで押し切った。

 だが「2分戦ではっきりしていたので良かった。3分戦でどうかは分からない」と浮かれることはない。佐川急便―自衛隊勤務から競輪選手になった苦労人だけに、堅実な瞳で準決を見据えた。

 チャレンジ準決4Rは予想していたように3分戦になった。スピードある神山尚(30=109期、栃木)らが強敵になるが、対応力を発揮して連勝街道を突っ走る。