松戸競輪場で19~21日の3日間、ミッドナイト競輪「第5回オッズパーク杯」が開催される。今シリーズの注目はS級特昇に挑む松本秀之介(20=熊本)。親族に多くの名レーサーを持つ〝松本一族〟期待の星だ。

「父がやめてから、久しぶりに一族から選手が出たんですよ」。父・秀浩(引退、45期)の後を受け、昨年5月にデビュー。弟の秀之慎さんも「5月に121回生として養成所に入ります」。そして「伯父(故・秀憲、39期)の息子が119期でデビューする憲斗(24)です」。熊本の輪界を支えてきた松本一族の血脈が今、再び勃興してきている。

 現在、6連勝中で今シリーズ完全VならS級への特別昇級が決まる。過去に8連勝で挑んだ決勝戦で失敗していることもあり、かつ「来期のS級は決まっているので焦りとかはない」と言う。だが、やはり「決められるなら決めたいですけど」と9連勝を目指していく。

 初日の予選8Rはラインが4車になり「ラインで決められるように」と勝つことと、ライン決着を目標に置く。「前よりレースの中での走り方が分かってきたし、基本は前に出てからが勝負に思っている」。レースをつくる、ということが分かってきた。

 近況は「いろんな戦法を試しながら」と模索してきた。オールマイティーにすべてに対応できるのが理想。偉大な親族の名をより高める戦いに注目だ。