【西武園競輪・ゴールド・ウイング賞】レースは〝鬼〟でも普段は〝丸く〟なった村上義弘

2021年04月15日 19時22分

村上義弘は常に一走入魂。二次予選も全身全霊をかけ勝ちにいく

 西武園競輪開設71周年記念(GⅢ・ゴールド・ウイング賞)が15日に開幕。一次予選4Rでは〝鬼〟になった村上義弘(46=京都)が番手まくりを敢行し、白星を手にした。

 一次予選4Rは村上から小森貴大(31=福井)への二車単が2・6倍という圧倒的な支持を集めたが、村上はシビアに2コーナーから自力に転じた。「小森君は頑張ってくれたけど、出切るまでにだいぶ脚を使わされたし、後ろもだいぶ詰まってきたのがわかったので。このままじゃライン総崩れになると思い、申し訳ないけど前に踏ませてもらった」。もちろん自身も近畿ワンツーを決めたかったはずだが、〝村上のアタマ〟を買っていたファンの期待に応えるため、心を鬼にして踏み込んだ。

 2月の全日本選抜(GⅠ)には好調子で参戦したが、2日目に落車してしまい途中欠場。復帰後はなかなか思うようなレースができておらず「この年齢になると(落車すると)上向くまでに時間がかかるんで」と悔しそうだが「それでも半歩ずつ、良くはなってきているかな」と手応えをつかみはじめている。

 村上といえば自分にも周囲にも厳しく、開催中は常に近寄りがたいオーラを放っていたが、最近は「関東の4番手(を回ろう)かな」と冗談を言うなど穏やかな表情を見せることが多くなってきた。「(冗談を言った)そんなことまで記事になるんですか。余計な冗談は言わん方がいいですね」と言って笑いながら去っていった村上の背中は、また今までとは違う凄味があった。

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