広島競輪モーニング7(FⅡ・CTC杯)は15日に最終日を迎える。6Rで行われるチャレンジ決勝は、紆余曲折を経て並びが決定した。

 まず、先に準決4Rを勝ち上がった藤田周磨(23=埼玉)は「上川さんとは別で力勝負になると思います」とキッパリ。準決6Rを1着でクリアした上川直紀(24=栃木)は「ちょうど、2月にここでやられた藤田君がいるし、リベンジマッチです! 父が広島出身だし、父にいい報告がしたい」と早くも戦闘モードに突入。

 そこで頭を抱えたのが、唯一の関東の追い込み選手・鰐淵圭佑(37=群馬)だ。「どうしたらいいんでしょう。藤田君には、どちらか選んでくださいと言われたけど、僕が行かない方は嫌いなのかなと思われちゃうじゃないですか…」と長考に入る。

 一方、橋本祐司(36=青森)と佐藤拓哉(52=宮城)の北日本コンビの決断は早かった。橋本は、引き揚げてくるなり「拓哉さんの前で自力! と言いたいところだけど、このメンバーでは厳しい…」となり、番手戦を模索。

 佐藤拓は準決5Rで佐藤健太(33=福岡)との即席ラインでワンツーを決めたこともあり「健太が連れて行ってくれなければ、オレはここ(決勝)にいない」とW佐藤で再度の連係を宣言した。

 橋本は関東別線と知りつつも「新人は良く分からないし、よく話もするので」と湯浅大輔(35=千葉)マークを選択。様子を見に来た湯浅は当初「関東が別で、どちらかが空くなら…」と番手戦も見込んでいたが「どうやら様子が違うみたいですね(苦笑)。だったら自力で動きます」と収まった。

 別線の並びが決まった後も最後までメンバー表とにらめっこしながら悩み続けた鰐淵は「藤田君が行きそうだけど、ゴチャついてチャンスがあるのは上川君かな」と選択。「これで離れたら意味がないので」と気を引き締めていた。