奈良競輪S級シリーズ(FⅠ・青垣賞争覇戦)は12日に初日を行った。地元、奈良の中井俊亮(28=奈良)は2日目準決へと勝ち上がったが、初日予選11Rは打鐘前から磯川勝裕をたたいて先頭に出るも末脚を欠いて3着。苦戦を強いられた内容を反省する。「先行争いを覚悟していたけど思ったよりもスンナリ出切れた。あとは風との戦いでしたが追っているところがまったくなくて奈良らしくない変な風だった」と何かしらの違和感を胸に秘めて走っていた。

 それでも「前向きに組み立てられたので次につながったと思う」と気を取り直した。準決9Rは「いつも頑張ってくれる」と中井に全幅の信頼を寄せている東口善朋(41=和歌山)と伊藤健詞(51=石川)を背に疾走して軌道修正を図る。