川崎競輪のナイターGⅢ「開設72周年記念」(桜花賞・海老澤清杯)は11日、最終日を行った。決勝は郡司浩平が3角番手まくりで昨年10月熊本記念(in久留米)以来、GⅢ通算11回目の優勝を決めたが、激しく襲いかかったのは同じS級S班の清水裕友(26=神奈川)だった。

 逃げる地元勢にまくりで迫るも、郡司のけん制、番手まくりに遭い、踏ん張るも3着。「本当はハコとか飛び付かんといけんのでしょうけど、地元には…。でも4番手を確保して力勝負できたのは良かったと思う」。小細工なしの肉弾戦に、場内は大盛り上がり。

「お客さんも気持ちええでしょう、その方が」

 戦い終えて、すがすがしさを感じつつ、やはり悔しさも隠せない。「郡司さんの番まく食らった回数日本一やと思う」と苦笑い。南関結束で番手まくりを郡司が放つ展開に泣かされることも多いが、そこはこれからの課題として克服していく。