福井市営の大垣ミッドナイト競輪(FⅡ)が10日に初日を迎える。9日、前検日は特選シードに名を連ねていた瀬戸晋作(27=長崎)が急きょ欠場、メンバーチェンジが発生した。

 話を知った萩原操(57=三重)は思わずにんまり。当初の番組では吉田篤史(32=奈良)―西谷岳文(42=京都)の3番手とコメントしていたが、同県の広田敦士(28=三重)が特選に繰り上がったからだ。「オレが運を持っとるからな。広田を(特選に)引きずり込んだんやな。流れを引き寄せたな、これも競輪や! ガハハ!」と高笑いだ。

 広田とは今年だけで3場所で6回連係してワンツー2回と好相性を誇る。「オレが付いたら頑張ってくれるんや。ここも思い切り行け!っていうだけやな」と、行きっぷりを評価し、全幅の信頼を寄せている。

 そんな萩原を恨めしそうに見つめていたのは田中秀治(43=岐阜)。番組の組み替えがなければ広田の番手を回れる予定だったからだ。「広田を持っていかれた!」と、萩原にかみついたものの「おお、オレとは引きが違うからな、しゃあないわ。ガハハ!」と一蹴された。

 来期は1年半ぶりのS級復帰が決定しており、走ればS級在籍の最年長記録を更新する。「まだ行ける…か。毎日、朝練で追い込んでるからな。この年でエラい(きつい)が現状維持はできてるわ」と、御大はまだまだ元気いっぱいだ。