
川崎競輪場で開設72周年記念「桜花賞・海老澤清杯」(GⅢ)が8日、開幕した。今節はナイターで実施される。眠れる龍・近藤龍徳(30=愛知)が一次予選8Rで約3か月ぶりの1着取りに成功。復活の雄たけびを上げた。
レース後は「もっと何かできたんじゃないかと…。ゴールした瞬間は、永井さんは…、って見てました」。前で駆けてくれた先輩・永井清史(37=岐阜)のおかげで取れた1着。喜びより、永井への感謝と申し訳なさの方があふれていた。
今節は「見てて」と自身のツイッターに書き込み、復活の姿を見せたいと燃えていた。「冬は苦手とあれだけ言っておいて、暖かくなったらやらないとね」(苦笑い)。小柄で極端に風に弱く、気温が下がりパワーが必要なバンクコンディションは厳しい。これは現実だ。
そんなつらい冬を越えてやっと春が来た。初日のレースに向けては「オレのファンなら3着で買うと思う。1着? 1着で買うのは…信者」。多くの信者を抱える〝龍徳教の教祖〟。そろそろ期待に応えないと、と胸に秘めていたのだ。
ラインの力とはいえ、大きな意味を持つ白星。近藤は競輪界だけでなく、より広い世界へと発信する力を持つ。ここを起点に、また信者たちを明るい世界に導いていく。
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