今回の「深谷知広の競rin世界挑戦」は、ウィナーズカップ決勝失敗の思い、そしてアスリートが抱える問題についての重要な活動について解説されている。

 みなさんこんにちは、手も足も出ずに惨敗して眠れない夜を過ごしていた深谷知広です…。

 先月のGⅡウィナーズカップ(松阪)では、勝ち上がりの3日間は比較的自力を駆使しながら納得のいくレースができていました。ですが、決勝戦の失敗ですべてが帳消しになってしまいました。前回の記事で郡司の後ろを回るつもりはないと書きましたが…これからは少し考えますね。

 今回の決勝戦のような走りだったら彼が自分で走った方がチャンスもありますし、私がわがままを言って前を走らせてもらってあのような走りでは後ろを納得させられない。

“自分を客観視して前向きな撤退をする”

 これを考えさせられる結果となりました。これからは柔軟な考えを持って話し合っていきたいと思います。

 現在、総合人材サービスを提供するパーソルホールディングスさんとHALF TIMEさんの共同運営で行われている「アスリートキャリアアカデミー」を受講しています。

 これは、周りからよく言われる「アスリートは競技に専念すべき」という自発的なキャリア形成を阻んできた固定観念を崩して自発的にデュアルキャリア、セカンドキャリアを描くための知識やスキルを身につけることを目的とされたプログラムです。

 講師には現在ビジネス業界で活躍する元アスリートの方々を中心に、アスリートがビジネスにチャレンジする時の心構えや、自分たちが気付いていない強みなど様々な角度から実体験を基にアスリート目線で講義していただける内容となっています。

 このようなプログラムを受講しています!と言うと周りからは「意識高い系だね」とやゆされますが、意識低い系よりはマシですし、せめて意識くらい高く持っていないと自分を成長させることはできないと思います。

 これを書いている時には全12回のうち10回が終了していますが、その中で自分と同じような危機感を持った他競技のアスリートたちとともにいろんなことを話し合い、情報共有をする作業が非常に新鮮で毎週月曜日が楽しみになっています。

 輝いて見える他競技の選手でも、自身のキャリアに悩んでいる人もいますし、すでに現役を引退して次のキャリアを歩みだしている元アスリートもいます。その多種多様なアスリートたちとともに自身の“キャリア”を考えるという共通の目的に向かって学ぶ、非常に貴重な機会を大切にして今後もここで培っていることを「実践」していきたいと思います。

 ここで私が感じたことなどはツイッターにメモ書き的な形で投稿しているので気になった方は見返してみてください。

 競輪、自転車競技、社会貢献活動、まだまだたくさんありますが、現在自分にできることに全力でチャレンジしながら頑張ります!

 ☆ふかや・ともひろ 1990年1月3日生まれ、愛知県出身。169.8センチ、79キロ。桜丘高卒業。競輪のトップ選手で自転車競技の日本代表。