広島競輪(FⅡ)モーニング開催が25日、開幕する。前場所の開催で優勝した選手が4人も揃うハイレベルなシリーズだが、中でも2月小倉→3月防府と完全Vを達成してS級特進を狙う117期の新鋭・兼本将太(24=熊本)の動向が注目を集める。

 防府から約2週間と余裕を持ったローテーションでもあり「日にちがあったので、ちゃんと練習できました」と、サイドを短く刈り込んだ〝春仕様〟の髪形にチェンジして検車場入り。「特進は意識はするけど、積極性がなくなったら負けてしまうので、思い切っていこうと」果敢に攻め上げるスタイルを崩さず挑む。

 広島は「(昨年5月の)ルーキーシリーズに始まり、チャレンジでも走ったし、レインボーカップファイナルでも来たので4回目」とバンクも心得たもの。

 今期のA級ナンバーワンの競走得点を誇る山本巨樹(30=大阪)を筆頭にライバルは強力だが、ここを乗り越えてこそS級戦士の称号にふさわしい。