【名古屋競輪・S級シリーズ】引退発表の林巨人が1着スタート「稼業継ぐ意思固めました」

2021年03月21日 17時14分

今節ラストランの林巨人。残る2走で全てを出し切る

 名古屋競輪S級シリーズ(FⅠ)が21日に開幕。9R予選では今開催でバンクを去る林巨人(37=愛知)が伊藤稔真(24=三重)の逃げに乗って1着スタートを決めた。

 20日に日本競輪選手会愛知支部がツイッターで林の今節限りでの引退を報告したが、林はその日の前検で引退には触れなかった。その訳を「気を使わせてしまったら申し訳ないから」と話した。心優しい林らしい配慮だった。

 小兵ながら闘志を前面に出した追い込み勝負で活躍。15年からは6大会連続でGⅠ日本選手権競輪に出場するなど、中部の貴重なバイプレーヤーとして役割を果たしてきた。引退の理由は家業の建築業を継ぐためだと言う。「昨年の夏ぐらいに父親に言われて…。それまで頭になかったけど、ダービーの中止とかもあったし将来について考えました。10月、11月で意思が固まりましたね」とすっきりした表情で経緯を明かした。

 一番の思い出は元愛知の深谷知広(31=静岡)、金子貴志(45=愛知)と走った15年小倉のGⅠ競輪祭。「準決で深谷、金子さんの後ろを走ったレースですね。後輩だけど深谷と連係するのを目標にしていたので」とうれしそうに振り返った。

 練習は「最後までしっかりやろうと決めてました」と、手を抜くことなく続けてきた。残り2日、全力の走りを地元のファンに見てもらう。

関連タグ: