高知競輪S級シリーズ(FⅠ)が22日に幕を開ける。初日ガールズ予選1・7Rの野本怜菜(22=埼玉)は前回の3月奈良では3日間すべて先行して見せ場をつくった。最終日には2走の努力が実を結び会心のカマシが決まった。流れをつないで当地を迎える。

「1月別府の落車が思ったよりきつくて。無理やり走っていたら点数は落ちるし自力の決まり手も減ってしまいました。脚を戻したいという意味もあって奈良は全部、先行しました。まだまだですけど、これで行こうと思った」

 奈良は前検日から「3日間、先行します!」と宣言していたようで、有言実行の走りができた。「予選で先行して逃げ切っていた時期もありました。そのあたりまで脚に戻すのが理想ですけど、まずは逃げて確定板ですね。焦らずやります」

 原点回帰し、本来の姿を取り戻すため今シリーズも「意思表示じゃないですけどコメントは『先行』でいきます!」と、非常にすがすがしい。