大垣ミッドナイト競輪(FⅡ)は19日、初日を迎える。シリーズリーダーは初日特選9Rに登場する藤井侑吾(26=愛知)。今期も2度の完全Vを含む3優勝で、来期はS級の仲間入りを果たす逸材。今後は一人暮らしを始める予定で、今回もしっかり稼いで準備金をためる

 ミッドナイトは「(単発レースを除けば)4か月ぶりくらいですね。でも、どちらかといえばミッドは好きです」。深夜の時間帯が合うのかと思いきや、無観客で静かに走れることがその理由。「お客さんの声が聞こえるときは、みんな僕の後ろに付く人たちを応援しているので(笑い)」。もちろん冗談半分だが、強すぎるがゆえに、少しでも高い配当を望むファンの差し目への声援が多いことに納得がいっていないようだ。

 デビュー以来初日は負けなしだったが、前回の福井で途切れた。それでも「攻めた結果なので」と悔いはない様子。また3場所連続完全Vでの特別昇級を目指すかについても「特昇は意識していないですね。来期は(定期で)S級に上がれるし、しっかり自分の競走をするだけ」。さらなる未来を見据えて今を生きている。

 今期も3Vと絶好調だが、私生活では「そろそろ一人暮らしを始めようかな、と思っているんです」。といっても「今の家からそう遠くはない所を考えていて、一人暮らしの家と今の家のどちらにも帰る感じになると思うんですけど」と、身近な人がいる環境と自由気ままな生活の〝いいとこどり〟をするようだ。稼いだ賞金は「一人暮らし用の資金もだし、自転車関連もいろいろ買いたい」。ハングリー精神も忘れずに、競輪ドリームをつかみとっていく。