松阪競輪場のミッドナイト開催(FⅡ)は15日に開幕。チャレンジ(4レース制)とA級1、2班戦(5レース制)それぞれで3日間の激闘が繰り広げられる。

 今開催の目玉レーサーは山本巨樹(30=大阪)。今年1月にS級からA級へ降級後は決勝はもちろん、確定板すら外しておらず、直近の小倉、静岡に至っては2場所連続の完全V。競走得点もメンバー断トツの98点で、3日間1番車が確定している。
 
 好調の最大の要因は、自力から追い込みへのシフトチェンジ。「S級の最後のほうから人の後ろを回るようになった」ことで持ち味のタテ脚が最大限に発揮できるようになり、2場所前の小倉決勝ではライン3番手から伸びてVの離れ業を披露。前が不発でも自ら打開し、どこからでも勝てるレーススタイルを身につけている。 

 初日メインの9R特選では同地区の石口慶多(32=兵庫)とタッグ。「1か月レースをしていないので走ってみないと…」と実戦勘に不安はあるものの、前を任せる石口も山本に負けず劣らず絶好調。過去に番手での連係実績もあり、息の合ったコンビプレーでの上位独占が有望だ。自慢の剛脚で直線を突き抜け、特別昇級の9連勝へ一歩前進といきたい。