大垣競輪開設68周年記念(GⅢ・水都大垣杯)が12日、2日目を行った。地元の竹内雄作(33)は薄氷を踏む思いで準決へ勝ち上がった。二次予選7Rは中団外併走の近藤夏樹にフタをされ、まったく身動きが取れず絶体絶命のピンチに陥ったが、隊列がバラけた直線からコースを探して辛うじて3着に滑り込んだ。

「引くつもりはなかったしあの位置にこだわった。言葉は悪いけど地元なのでコケてもいいぐらいの気持ちで…。夏樹もヨコが得意じゃないし、当たられない感じの併走だったから難しかった」

 レースは番手の柴崎淳(34=三重)が2角から自力に転じて3番手の林巨人(37=愛知)とワンツー。竹内は「レースとしてはしょぼかったし課題だらけ…。自力のあるあっちゃん(柴崎)が番手で良かった」と猛省したが、ラインの3人が全員勝ち上がったため結果オーライだ。「まだ自分には運がある。準決はメンバー的にすごいし同じレースはしない。消化不良だった分を出し切る!」

 準決勝10Rは浅井康太(36=三重)と再度、林に任された。2日目に途中欠場した師匠・山口富生(51=岐阜)の思いも背負い、地元のプリンスがファイナル進出に果敢に挑む。