モーニング開催の武雄競輪(FⅡ・森うなぎ屋杯)が12日に開幕。初日注目の特選12Rは国村洋(43=山口)が番手差しで幸先いいスタート切った。なお、人気を集めた野口大誠(31=熊本)は6番手まくり届かずの2着だった。大会2日目の13日は9~11Rで行われる準決勝がメイン。9Rでは畝木努(26=岡山)が3場所ぶりの優出を目指す。

 初日(12日)特選12Rの3着は〝負けて強し〟だった。国村―和田誠寿(29=広島)を連れて鐘から先行態勢。4番手に保科千春(29=宮城)、6番手に野口を置いての一列棒状でラスト1周を通過。かかりは抜群で、保科を微動だにさせず、野口は2角から勢いよくまくってきたが、最終4角まで畝木が先頭で引っ張った。400バンクでは日本一長い直線(64・4メートル)に最後は〝燃料切れ〟になったが、無風の番手回りだった国村に1着をプレゼント。国村が「(畝木は)バックからじわーっと踏み上がっていった」と称賛すれば、畝木自身も「久々に自分らしいレースができた。ここ最近では一番状態がいいですね」と表情はすがすがしかった。

 2日目(13日)の準決9Rは地元の平川慎太郎(29=佐賀)と単騎の田中誇士(27=静岡)が相手の「3対3対1」の戦い。2月別府で優勝して以降の同月佐世保、前走の3月久留米と続けて、準決で脱落していることもあり「決勝に乗りたい」と力を込める。S級に返り咲くためにも、3場所連続での取りこぼしは、何としても避けたい。和田―川口秀人(54=徳島)をつれて攻めの一手だ。