
奈良競輪(FⅡ・ナイター)が10日に開幕する。ガールズケイリンの伊藤のぞみ(33=北海道)は冬季移動先の福島から今開催に出向いたが、開催後は地元・北海道の生活に戻る予定。冬季限定の土地で得た経験も生かし結果を導く。
自身は「話しかけられる分にはいいけど、話しかけるのは…」という人見知りタイプ。福島は勝手のわからない環境だったが「いろんな方が話しかけてくれた」ことで、なじんでいけたようだ。練習面でも「ガールズの選手もいたし、練習の雰囲気などが普段の函館と違ったので、新たな刺激になりました」と収穫は多かった。
新たな〝ライバル〟関係も生まれた。「同期の佐々木綾ちゃんが、私には『負けたくない』っていうんです。練習のもがきでは私が勝つので『競走では負けたくない』って。意識し合ってからはお互いに決勝に乗り続けていたけど、私が先に優出を逃してしまいました」。笑顔で話す姿からは、バチバチの関係というより、互いに高めあっていける存在ができたことがうかがえた。
機動力をつけることの重要性は認識しているが、現状は「取れた位置次第になっているし、マークしかできていない。練習していないわけではないけど、自力を出せていないです」と分析。自身で攻めにいける強い気持ちが備われば、さらなるレベルアップが見込めそうだ。
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