高知ミッドナイト競輪は9日、2日目を開催する。シリーズを占う初日のメイン、9R特選は広川泰昭(37=愛媛)の好プレーで四国勢が上位独占、人気の近畿ラインを打ち破った。

 四国で上位独占の立役者が広川。地元の宗崎世連(29=高知)が先行。それを人気になっていた小笹隼人(31=奈良)―白上翔(32=滋賀)が猛然とまくり追い込んできたが、気配を察知し、とっさにブロック。さらに直線に入ってももう一度外に振って、近畿コンビの息の根を完全に止めた。レース後は取材陣に「誰が後ろから来てたんですか」。頭の中で判断する以前に体が反応した瞬間芸だった。

 前回の高松モーニング(731)はその前の松山ナイター(611)から中3日での前検入りで「ちょっと疲れが残っていた」。その点、今回は中5日。「前回より疲れが取れて動きやすい」と躍動できる仕上がりになった。

 準決勝は7Rに登場。地元の今村麟太郎(25=高知)をしっかりとガードして差し脚を発揮し、決勝進出を決める。