【静岡競輪・S級シリーズ】成清貴之「走ることが供養になると思って」

2021年03月07日 15時49分

成清貴之は亡くなった息子・龍之介さんへの思いを走りに込める

 静岡競輪S級シリーズ(FⅠ)が8日に開幕する。先月24日に息子の龍之介さん(享年21)を練習中の事故で亡くした成清貴之(47=千葉)にとって、初日特選の12Rは弔いレースとなる。

 龍之介さんが亡くなってから約10日。想像を絶する悲しみを胸にしまい込み、父は「走ることが供養になると思って」と今開催に参加することを選んだ。「(欠場することも)直前まで考えた。でも苦しい時に休むのは簡単だけど、(息子が)頑張っている姿を見てきたから…。一番走りたいやつが走れない分、俺が走る姿を見せたい」と決断に至った胸中を明かした。

 今回の参加は、支えてくれた仲間への思いの表れでもある。

「みんながすごく心配してくれて。(渡辺)晴智(47=静岡)なんかもすぐに『大丈夫か』って来てくれた。(葬儀などにも)自分の同期や息子の同期とか、1000人くらい来てくれて、たくさんの仲間に送り出してもらった。今回の3日間、しっかり無事に走り切るところを見せられれば」

 初日特選12Rは単騎での戦い。「正直、準備不足だし相手も強い。でも走る以上は隙があれば自分の脚と相談しながら何かしたいですね」。父の執念の走りを、きっと息子も空から見ているはずだ。

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