【いわき平競輪・S級シリーズ】陸自&競輪ファン出身の井寺亮太が選手の苦しみ語る

2021年03月06日 17時30分

「前方直視です!笑ったらいけません」と言いつつニヤける井寺

 いわき平競輪場で開催されているS級シリーズ(FⅠ)は7日、最終日を迎える。地元の井寺亮太(28=福島)が連勝でA級1、2班で初めて決勝に進出した。

 佐世保出身の井寺は陸上自衛隊勤務を経て、競輪選手になった。佐世保競輪場で憧れた競輪選手…、神奈川にいた陸自時代には川崎や小田原などでもレースを見ていた。「3分くらい自転車に乗っておカネもらえるなんていいな…と思ってたら、全然違いました。ムチャクチャきつい!」。顔面蒼白になりながら、ファン時代の浅はかな思いを振り返る。

 2日目(6日)のA級準決3Rは後輩の伊藤奎(22=福島)マーク。「先行じゃ厳しいから、泳がせておいて一発狙い、と話していたのに、頑張ってくれて」。車間を懸命に切って援護、井寺は1着も伊藤は3着で決勝に上がれず、「気持ちに応えられなかった」と肩を落とした。

 ファンのころは、番手の選手を見て「抜く脚はあるのに、止める脚はねえのかよ!とか思っていた」そうだが、実際にその立場になると、そこにあるものは全く違った。「緊張とかプレッシャーとかでヤバいです。オッズも見ない方がいいっすね」と、走る立場の厳しさを思い知ったという。

 2012年3月、熊本ダービーの決勝の日は現地にいた。「成田(和也)さんが優勝して、目の前でインタビューを聞いてました。9番車のユニホームを受け取ったんですよ。そしたら、ヨコにいたオヤジが引っ張ってきて『じゃんけんだ!』って。そのじゃんけん、負けちゃって…」。今節は成田も参加しているシリーズで緊張感は増していた。最終日も、魂込めて走るのみ、だ。

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