玉野競輪開設70周年記念(GⅢ・瀬戸の王子杯争奪戦in広島)は4日、広島競輪場で開幕した。初日特選は松浦悠士(30=広島)の鐘過ぎカマシに乗った清水裕友(26=山口)が先勝。松浦も2着に粘る満点の内容でゴールデンコンビの名にふさわしいレースを披露した。

 また、予選では〝地元〟の岡山勢も奮闘。8Rの戸田洋平(37=岡山)の1着を皮切りに9Rでは柏野智典(42=岡山)が白星発進。予選のトリを務めた大将格の岩津裕介(39=岡山)は、取鳥雄吾(26=岡山)とのワンツーで断然人気に応えた。

 任せた取鳥が内に包まれると、意表を突くインまくり。岩津は動じずピタリと続くと「練習の感じから、雄吾が余裕ありそうなのも分かっていたし、これは抜かせないつもりだなと思って全力で抜きに」行くとゴール寸前でキッチリと逆転に成功。「僕も踏めている感じはあったので」と感触も良好だ。

 玉野記念は過去3度の優勝実績がある岩津だが、もちろん狙うのは4度目の地元記念制覇。5日の二次予選10Rは、SS班の清水裕友に前を任せて連勝ゴールを狙う。