【取手競輪・S級シリーズ】矢口大樹 Ⅴまであと一歩だった師匠の思いを受け継ぎいざ決勝へ

2021年03月02日 15時16分

師匠の思いも背負って走る矢口大樹

 取手競輪場で開催されているS級シリーズ「関東カップ」(FI)は3日、最終日を行う。気持ちを高ぶらせてA級決勝10Rに挑むのは矢口大樹(32=千葉)だ。24日に練習中の事故で亡くなった成清龍之介さん(享年21)に届けるため、また師匠・中曽直彦(48=千葉)の思いも受け継いで、になる。

 中曽は小田原開催中(24~26日)に訃報に接すると、必死の思いで決勝に進出した。決勝でも苦しい展開から、何が何でもの思いで2着に突っ込んでいた。「師匠はお父さんの成清貴之さん(46=千葉)と一番仲が良かったし、相当つらかったと思います。小田原の走り、すごかったですね」。中曽は苦しい思いをしている仲間に、走りで何かを伝えようともがいていた。

 もちろん、その思いは矢口にも伝わっている。「龍之介とはアマチュアのころとかに一緒に練習したこともあって」。ご遺族のもとを訪れると「自分たちが来たからもあるんでしょうけど、成清さんも謙二郎さん(37=千葉・貴之の弟)も、しっかり振る舞われていて…」。

 今開催は、初日(1日)のA級特選5Rは逃げて6着に失速も、2日目(2日)準決4Rは外をあきらめずに踏んで1着で決勝に進出した。「中途半端になってダメダメでしたけど、決勝ではしっかり走れるように」。渾身の思いを込めて、優勝をつかみにいく。

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