【別府競輪・S級シリーズ】“不死鳥”佐々木龍「GI舞台で兄弟3人連係したい」

2021年02月28日 22時00分

佐々木龍

 ナイター開催で行われている別府S級シリーズ(F1)は、1日に最終日を迎える。A級決勝11Rは、不屈の精神で、まさしく“不死鳥”のようによみがえりつつある佐々木龍(30=神奈川)が不動の本命だ。

 1年前は「ベットの上にいたわけですから、今、選手として走れているのは夢のようです」と佐々木。相次ぐ落車が原因で長らく首痛に悩まされていた。「夜も眠れないくらいつらいし、そのうち、右半身に麻痺の症状も出だした」という。「検査の結果が首のヘルニア。思い切って昨年の2月にメスを入れることを決断した。術後は3か月入院。もちろん、寝たきりで筋トレなんかもってのほか。以前は60キロを超えていた握力が10キロ台まで落ち込みましたから」と、振り返る。その時の長期欠場がもとで、現在A級1班に甘んじているが、A級では4場所消化してV3と、実力の違いを見せつけている。

 今節の別府初日は逃げる新納大輝(31=鹿児島)の4番手を取り切り2角まくりで一蹴。準決も5番手1角まくりでスピードの違いを見せつけ、動きは上々。1日に行われる決勝で、今年4度目の優勝を目指す。

「今は弟2人(真也=26、和紀=24)も頑張っていますからね。次男が特昇して同じ舞台になったわけですから、兄の尊厳を保つためにも頑張らなきゃと思っています。将来的にはGⅠの舞台で兄弟3人で連係したいですね」と、笑顔で語る。まだ、体調的に完調とまではいかないが「特進とかは意識せず、まずはA級で半年間、じっくり脚をつけていきたい」。そのひたむきな姿にS級復帰、そして大舞台での活躍を期待せずにはいられない。

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