【競輪・卒業記念レース】トータルサイクリスト・新村穣は滝沢正光の「先行魂」を受け継ぐ男

2021年02月26日 18時02分

「先行」に目覚めた新村穣(写真提供JKA)

 日本競輪選手養成所(伊豆市、所長=滝沢正光)の第119回、第120回(女子第10回)候補生の卒業記念レースは26日、養成所で1日目を行った。男子は在所1位の犬伏湧也(25=徳島)が、迫力ある走りで初日の2走を連勝。最終日(27日)の準決、決勝に向かう。

 初日に印象的なレースを見せていたのが新村穣(27=神奈川)だ。本紙で「養成所リポート」を書いているトータルサイクリストは、完全に先行に目覚めた。「9月から滝沢教場に選んでいただき、直接、先行についてご指導いただけた」。情熱的な性格は所長に劣らないが「毎回、全身で受け止めないといけない話ばかりでした」と、思い出すだけで汗をぬぐった。

 自転車競技トラック種目の中距離の強化指定選手でもあり、国際大会の実績も数多くある。そんな自在性の高い新村だが「先行は誰よりも苦労する走り方。でも滝沢所長が直接、自身が先行で戦ってきたことを話してもらい」、これしかないと悟ったという。

 デビュー後も中距離の日本代表選手としての活動と両立していく。苦しい道を歩んでこそ、高みに上ることができる。滝沢所長の教えを全身で学び、新しい世界を切り開こうとする男がいる。

関連タグ: