
神奈川県の川崎競輪場で開催されている「第36回全日本選抜競輪」(GⅠ)は23日、最終日を行う。22日に行われた準決10Rで、南関の選手となった深谷知広(31=静岡)が強烈な輝きを放った。
深谷は今年1月に愛知から静岡に移籍、南関の選手として今シリーズに挑んでいる。初日、2日目と郡司浩平(30=神奈川)の前で2周から仕掛ける気迫を見せると、3日目の準決10Rは昨年のグランプリ覇者・和田健太郎(39)を連れ、打鐘過ぎ先行。上がりタイム11秒2という衝撃の数字で逃げ切った。
「連日、長い距離を踏んでいる分、準決はいい感じで走れた。出てからもペースでした」
競走以外の生活面では「元々、南関の選手ともよくしゃべっていたし、自分では違和感なく過ごせています。他地区のみんなはイジッてきますけど(笑い)」。自身がいたずら好きで、普段から色んな選手とジャレ合う性格。競走は競走で集中しつつ、その他の時間はうまくリラックスできているようだ。
最終日(23)日の決勝12Rも積極策で“南関の絆”を見せつける。「南関の3人から優勝者を出せるように」。衝撃の移籍で輪界に与えた地殻変動が、川崎バンクで激しく進んでいる。
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