向日町競輪場の「日本名輪会カップ 第30回中井光雄記念杯」(FI)は19日、最終日。7RでA級1、2班決勝、11RでS級決勝が争われる。

 メイン11RS級決勝のメンバーは次の通り。

1川村晃司(44=京都)
2柴崎俊光(36=三重)
3鷲田佳史(37=福井)
4長尾拳太(27=岐阜)
5村田雅一(36=兵庫)
6三宅裕武(39=三重)
7福永大智(22=大阪)

 近畿は川村―村田、福永―鷲田で別線となった。地元・向日町で2年4か月ぶりの優勝を狙う川村が人気の中心となりそうだが、そのベテランに若さと勢いで立ち向かう、なにわの新星・福永にフォーカスを当てたい。

 昨年7月にS級昇班を果たすと初戦でいきなり決勝に進出。ただ、その後は壁にブチ当たりS級4場所目の8月松阪を最後に優出すらままならない状況が続いていた。

 そして「やっと練習の感触も良くなってきた」と手応えを得て挑んだ今開催。初日は打鐘を合図に発進しそのまま押し切ると、2日目も赤板過ぎで先頭に立ち古川尚耶のまくりも合わせ切り連勝ゴール。風を切る姿に昇班時の輝きが戻ってきた。「来るなら山口(泰生)さんだと思っていたので最終ホームは3番(古川)が来てビックリしました。でも、出られるスピードじゃなかったし合わせられると思っていました」とレースを振り返る姿にも余裕が感じられる。

 S級決勝は今回で3回目。「感覚は悪くはないし、しっかり駆けるだけ」と小細工なしの真っ向勝負で待望のS級初優勝をつかみ取る。