【川崎競輪・GI全日本選抜】涙の無観客…「断腸の思いです」木暮開催執務委員長の思い

2021年02月18日 18時00分

木暮開催執務委員長が55年ぶりの川崎でのGI開催に思いを深めた

 川崎競輪場で20~23日に開催される「第36回全日本選抜競輪」(GI)は、残念ながら新型コロナウイルス観戦拡大の影響で無観客での開催となる。長く川崎競輪を支えている川崎市公営事業部の木暮慎二開催執務委員長に、率直な思いを聞いた。

 1965年オールスター以来、55年ぶりとなるGI開催に、川崎市公営事業部の木暮慎二開催執務委員長が思いをはせる。「競輪界の一大イベントを開催できるのは光栄です。覚悟を持ってあたりたい」。輪界屈指の人気場でのビッグレースの開催は「昔は6万~7万人もお客様がいらして定員を超えてしまうんです。人が入り過ぎて危険だったんですね。また施設的にもGI開催をできない時期もあって」と、長い時が空いてしまった。

 だが10年ほど前から「スタンドの耐震工事をやったり、管理棟を立て直したり」と少しずつ改修を進めたことで、条件が整った。長く競輪事業に携わっている木暮氏は「ファンが支えてくれた場なので。冥土の土産にGIを見たいっていうファンもいて」と、開催決定を喜んだ。しかし、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の延長を受け「断腸の思いです」と涙ぐみながら「無観客開催に…」と話した。

 当大会に関しては「駐車場スペースに40人分の選手控室を増設しました。開催前の検査の準備もできています。宿舎も密にならないように、分宿先のホテルを確保しています」と、選手たちの予防環境を整えている。関係者の検査も行い、すべてにおいて準備万端だ。

 今大会を「選手のみなさんの協力も得て、業界一丸となって開催を無事に終えたい」(木暮氏)。成功させれば次回のGI誘致も期待がかかるが「バンク改修も控えていて数年はGI誘致はできない」のが現実だ。「大きな宿舎を敷地内に建てて、いつか日本選手権(ダービー)の開催を、ね」。木暮氏は来年に定年を迎えるため「その時は一人のファンとして、来ます」とほほ笑んだ。まだ先にある川崎競輪の大きな未来に向けての大事なシリーズ、何としても無事開催の思いだった。

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