【川崎競輪・GI全日本選抜】郡司浩平 地元で2度目の“栄光”へ遠征勢を迎え撃つ!

2021年02月18日 18時00分

栄光のゴールを目指す郡司がGLAYのポーズを決めた
栄光のゴールを目指す郡司がGLAYのポーズを決めた

 敵は強敵…、HOWEVER! 地元の意地で遠征勢を迎え撃つ。川崎競輪場をホームバンクにするS級S班の郡司浩平が、20~23日に開催される「第36回全日本選抜競輪」(GI)でGLORIOUSをつかみ取る。残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客での開催となるが、柔らかな風が吹く、この場所で――。

 ゴール線に向かってGLAYのポーズを決めた。100メートル走のゴールシーンのように、手を広げ、胸を突き出す。そこにある〝グロリアス〟(輝くもの)を手にするために――。

 全日本選抜。その名の通り、各地区の代表選手が出場し、頂点を競うシリーズだ。S級S班の脇本雄太(福井)、新田祐大(福島)の2強は東京五輪出場が内定、その準備があり不参加でもまず郡司が打ち破るべき相手ばかりが揃う。

 中でも気になる選手はSS松浦悠士(広島)だ。郡司とは同い年で、戦法も近い。「よくしゃべる間柄ですし、憎めないキャラなんですよね。ただレースになると、強いから憎い(笑い)」。1990年9月4日生まれの郡司と、同年11月21日生まれの松浦。近年は2人の死闘が競輪界の話題となることが多い。

「ナショナル勢が記念を走ることが少ないので、同じS班として盛り上げたい、という思いがあります」

 特別に敵視するというよりは、同志としての気持ちも強い。だが、負けるわけにはいかない。松浦と盟友関係にあるSS清水裕友(山口)については、どう見ているのか。「いつも悩んでますよね。自転車とか」。マイナス思考の発言の多い清水とも、いろんな話をするそうだが、警戒するのは「レースになると、強気」という、実戦型の側面だ。

 そんな清水が見せたあるレースが、自身へのヒントにもなったという。SS平原康多(埼玉)という競輪界の中で特別な位置を占める男がいる。「平原は、超えた?」。バカな問いかけに「いやいや、恐れ多くてそんなこと言えるわけないですよ」。2019年11月GI競輪祭の決勝、清水は吉田拓矢の番手を回った平原の内で粘り、飛ばし、まくりを放って松浦とワンツー(清水2着)を決めた。「体は大きくなくてもああやって攻めることもできるんだ」。郡司が167センチ、清水が166・1センチと競輪選手の中でも大きな方ではない。だが、あふれる闘志こそが武器だ。

 つらい無観客での開催となり、ファンに目の前で見てもらうことはかなわない。だが、川崎は思い入れの深い場所。昨年の平塚グランプリをともに戦い、あっと驚く優勝を手にしたSS和田健太郎(千葉)や、南関の仲間、新しく南関に加わった深谷知広(静岡)との連係もあるだろう。気持ちのこもった走り、仲間とのつながりを画面越しに伝える。

 今年最初のGIで強敵を倒し、地元で2つ目のタイトル奪取、そして先へ向かう。爆発力ナンバーワンの新田、そして輪史最強と言われる脇本を倒しにいく。特に脇本は「競輪選手のみんなが目指している。ラスボスみたいなものですよね」。競輪界も予断を許さない厳しい環境にあるが、川崎から、明るい2021年にするためのエネルギーが生まれる。

 ☆ぐんじ・こうへい 1990年9月4日生まれ。神奈川県横浜市出身。167センチ、80キロ。ビッグレース優勝実績=20年GI競輪祭、17年GIIウィナーズカップ、19年共同通信社杯。ニックネーム=グンちゃん。

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