
豊橋ミッドナイト競輪は13日、2日目を行った。宮城、福島を中心にした大きな揺れがあった23時過ぎは、まさに準決8Rの真っ最中だった。宮城所属の桜井祐太郎(21)が力強い逃げ切りを決めたレースで、豊橋市もやや揺れたが「レース中でさすがに分からなかったです」――。
桜井は検車場に戻ってくると、ラインを組んだ選手たちと振り返りをしつつ、ニュース映像が流れるテレビ画面からも目が離せなかった。宮城に住む家族は「たぶん、ボクのレースを見ていると思うんで、起きているんじゃないかな」と心配していた。
その時点ではもちろん被害状況など一切分からず「家が壊れる、とかくらいなら全然いいんですけど」と、まずとにかく人的被害のないことを祈るのみだった。
14日の最終日、決勝9Rは単騎の戦いになる。中部4車が結束し、桜井と尾崎悠生(23=埼玉)の2人がそれぞれ単騎の様相だったが、岸川哲也(35=大阪)が尾崎マークを宣言。「川崎の決勝は単騎でも優勝できたし、今回も」(桜井)。10年前を思い出させるような地震発生は、再び多くの人たちに不安をもたらしている。力強い走りで地元のみんなにエールを送る。
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