別府ミッドナイト競輪は、9日に初日を迎える。今節のシリーズリーダーは地元の大西貴晃(28=大分)。A級降格初戦の1月松山、続く小倉、そして直前の佐世保で3場所連続優勝を果たし好調参戦だ。

 勢い断然の大西は「最初に断っておきます。ドーピングなんかしていませんから。なんなら検査しても構いませんよ」(笑い)と、まずはリップサービス。「ここ3場所は流れが良かったというのが本当のところ。別線が2段駆けだったけれど、まくった選手が思いのほか失速したり(松山決勝)、自分で仕掛けようと思ったら、目の前にいた選手が仕掛けてくれたり(小倉決勝)、いい目標に恵まれたりです(佐世保決勝)」と冷静に分析。周囲からはS級特進の話題を振られるようになったそうだが「まったく考えていない。今は勝ち癖をつけるように一戦一戦頑張るだけ」と、無欲を強調する。

 今節は地元で4場所連続優勝を果たすことができるかに注目が集まるが「直前に猛練習したら、腰に張りがある状態なので、まず1走してみて。地元戦ということで変なプレッシャーもあると思うので」と慎重な姿勢。果たして初日の9R特選でどんな競走を披露してくれるか必見だ。