
平塚競輪場で開催されているS級シリーズは7日、最終日を行う。注目のS級決勝12Rは〝ライン1つ〟という珍しい構成になった。
まず北日本の4人が小原佑太(24=青森)―菅田壱道(34=宮城)―竹内智彦(43=宮城)―佐々木雄一(41=福島)で結束すると表明。小原の先行一車となり、菅田も「競りに来られると思うけど、それは仕方ない」と他の選手の勝負を受けて立つ構えを示した。
岡村潤(39=静岡)、大坪功一(43=福岡)、河野通孝(37=茨城)はそれぞれ他地区の追い込み型で、まず岡村が「先行一車なので」と小原ジカ勝負を表明した。河野は岡村のコメントを確認した後、「自分も飛び付きとか、流れで参加するのは主義じゃない。ジカで勝負します」と決断した。
この時点で小原後位が菅田と岡村、河野の3車競りとなった。大坪は準決12Rで落車を避けた際に接触しており、体の治療と自転車の整備をまず行った。左手は赤くはれ「車輪に巻き込まれちゃって。でも全く問題ありません」と状態を説明した。
並びについては「初日特選で菅田君の後ろで勝負しているので、決勝も菅田君の後ろで」と、形上は北3番手での並走。初日のように竹内と並ぶことになった。7車立てのレースでは、目標のない追い込み選手が「そこしかない」と番手勝負するケースがよく見られるが、今回のような形は非常に珍しい。
周回から、どんな動きになり、どの選手が位置を取り切るのか、また先行一車で有利と言われる小原が勝ち切れるのか、多くの注目が集まる一戦となった。
【関連記事】
- 関連タグ: