名古屋ミッドナイト競輪(FⅡ)は6日に初日を迎える。今回はチャレンジ(4レース制)とA級1、2班戦(5レース制)それぞれで3日間の激闘が繰り広げられる。

 メイン9RのA級初日特選に出場する和田誠寿(29=広島)は今回初めて、初日特選にシードされた。2013年7月に103期生としてデビューし、18年6月まで5年に及ぶ長いチャレンジ暮らしを経験。杉森輝大(38=茨城)、野原雅也(27=福井)ら上の舞台で活躍する同期とは対照的に、日の当たらない場所で地道にコツコツと実力を蓄えてきただけに喜びもひとしおだろう。

「チャレンジでは新人のハコを取ったりして点数を上げていって、1、2班に上がってからも何となく戦えています。練習の力がちょっとずつ出せるようになってきましたね。チャレンジでは優勝もできなかったのに、1、2班戦で優勝(昨年12月、別府)できましたから。次は赤パン(S級)を目指して頑張ります」と志も高い。

 初日特選はラインができず単騎での競走となったが、〝下積み〟で培った自在性を駆使しメモリアルな一日に花を添えたい。