奈良競輪のナイターS級シリーズ(FⅠ・チャリロト杯)が1日、開幕する。今節は村上義弘(46=京都)、稲川翔(35=大阪)の地元近畿地区の二枚看板をはじめ鈴木裕(36=千葉)、芦沢大輔(38=茨城)らグレード戦線でも活躍を見せる選手が顔を揃えた。中でも、初日は特選12Rで自身1000走目のレースとなる渡辺一成(37=福島)に注目だ。

 近況の状態については「好不調なく一定のリズムで走れている」と分析。前回の松山記念の決勝では四国4車の二段駆けの前に4着だったが、単騎でバック最後方からまくったスピードは光った。その前回決勝を自身は「もう少し何かしたかったけど、単騎は難しかったですね」振り返っただけに、初日特選で鈴木に任されてラインができたことは好材料と言えそうだ。

 1000走目には「知らなかったです」と笑いつつ「同期たちと比べれば遅いのだと思う」。ナショナルチームとして自転車競技に時間を取られた時代もあったことから、ようやくの〝メモリアル出走〟となったようだ。「1000走目だからといって変わったことはしないけど、記念に1着が取ればいいですけどね(笑い)」。持ち味のダッシュ力とスピードを生かして節目の一戦での勝利を目指す。