熱戦を展開してきた松山競輪開設71周年記念(GⅢ・金亀杯争覇戦)は24日、12Rで決勝戦(優勝賞金363万円)が行われ、松本貴治(愛媛=27)がBS番手まくりで優勝。うれしいGⅢ初制覇となった。2着は橋本強(愛媛=36)、3着は渡部哲男(愛媛=41)と地元勢で確定板を独占した。

 最終日は2Rで薦田将伍(愛媛=22)が2着に入ると、3R外田心斗(愛媛=22)、5R吉田智哉(愛媛=23)、8R門田凌(愛媛=26)、9R佐々木豪(愛媛=24)が1着と愛媛勢が大活躍。バトンを受け継いだ決勝の松本、橋本、渡部の3人衆も見事なワンツースリー。最高の幕引きだった。

 レースは四国の先陣の島川将貴(徳島=26)が松浦悠士、郡司浩平のSS勢がごちゃついた打鐘前から大カマシ。郡司が5番手も前4人とは大きく離れて、ここで勝負あり。番手の松本はちゅうちょすることなく最終バックからまくりに転じてVゴール。「島ちゃんのかかりがすごくて後ろはこないと思った。ボクの力だけじゃなくてラインのおかげで優勝できたのが本当にうれしい」と笑みを浮かべ「まだまだ弱いので、もっと強くなって応援してもらえるよう頑張ります」と表彰式で地元ファンの大声援に応えた。

 2019年ヤンググランプリ(GⅡ・立川)で優勝し、四国の将来を背負って立つ逸材が記念レーサーの称号を手にした。「GⅢで優勝できたのはすごくうれしいが、GⅠで優勝してグランプリに出て戦うというのが、僕が競輪やっている中での目標。そこを目指してしっかりやっていきたい」。今後のビッグ戦線での活躍が期待される。