深谷「とにかくいいレースを」胸に湘南ダービーV

2014年05月07日 13時17分

 深谷が地元勢を粉砕。平塚競輪開設64周年記念(GⅢ・湘南ダービー)は6日に決勝戦が行われ、深谷知広が南関勢の二段駆けを力でまくり切って優勝。昨年2月高松以来1年2か月ぶり、通算7度目の記念制覇を果たした。

 5車結束で盤石の布陣を敷いた南関勢を、深谷が豪快なまくりで打ち砕いた。天田が松坂―桐山の3番手で粘って隊列が短くなる展開の助けはあったものの、番手まくりで応戦した桐山の上を行った迫力とスピードはまさに力の違い。「久々の優勝なのでうれしかった。ガッツポーズも1年2か月ぶりですね(笑い)」と、ゴール後は何度も拳を突き上げて喜びを爆発させた。

 コンディションの不安を強い責任感ではね返した。GⅡ共同通信社杯(伊東)から中2日の強行日程による疲労に加え、2日目の夜からは風邪を併発。準決のレース後は医務室へ駆け込むほど体調はよくなかった。「それでも決勝は何とか立て直せた。しっかりご飯を食べたし、準決で力を出し切って気合も入った」。選手会脱会騒動を起こした選手が長期の自粛に入り、上位選手が大量に抜けた最初の記念開催。ここで深谷まで“コケる”わけにはいかなかった。

 名古屋ダービーの決勝直後はSS11の処分軽減を強く訴えたが「軽くしようと僕が言うのはちょっと違う」と、現在は考え方に変化が生じている。それでも「みんなが(競輪界を)よくしていきたいと動いたことを無駄にはしたくない。自分なりに何か動いて発言はしていく」と、現在の業界全体に危機感を持ち、声を発していく姿勢は変わらない。「自分にできるのは一戦一戦頑張ることだけ。とにかくいいレースを」。今後半年から1年続く競輪界の危機を“若き王者”が全身全霊をかけて支えていく。


【決勝VTR】天田裕―永沢剛、深谷知―田中誠、松坂洋―桐山敬―林雄一―加藤圭―望月永で周回。赤板から上昇し打鐘で抑えた松坂―桐山の3番手で天田が粘り林と並走。隊列が短くなったところを深谷が最終2角から豪快にまくり切る。番手まくりで応戦した桐山は最終2センターで深谷を止めに行くも力尽き4着。深谷を離れ気味に追った田中が2着をキープ。