弥彦競輪場で開催されているミッドナイト競輪の2日目(13日)の2Rで、梶田舞(33)が直線抜け出して通算300勝を達成した。節目の勝利をつかむと「神山さんを目標に頑張ります」と、レース後は同県の偉人・神山雄一郎(52)の名前を挙げた。

「男子と女子では歴史が違うけど、女子でもそういう歴史を作っていければ」

 勝ち星数を積み重ねることもだが、大目標は「グランドスラム」だと話す。神山のようにビッグタイトルを完全制覇することが狙い(神山はグランプリは未勝利)。梶田はガールズグランプリ2勝に、ガールズケイリンフェスティバル優勝を制しているが、「ガールズコレクションを勝てていない」とガールズのビッグレース全制覇をもくろむ。近況は出場できていないので「来年はまずガルコレを走れるように」と、堅実な目標を口にした。

 選手登録から7年7か月3日での達成(登録日含まず)となり、JKA表彰規定の7年以内には間に合わなかったが、重みのある300個目の白星だった。

 思い出の1着を聞かれ「一番うれしかったのは2014年岸和田のガールズグランプリ優勝」とニッコリ笑った女傑が、逆襲の一歩を進めた。ガールズケイリンの300勝達成は6人目となる。