【オートレーサーマシン図鑑76】木村享平(24)伊勢崎・31期

 主戦の機名は「アンシャンテ」。これは「家で飲んでいた紅茶の名前から付けました」とのこと。「意味も知らずに、響きがよかったのでこれにしようと。後で『はじめまして』という意味があると知りました」という。

 大学まではスケート・ショートトラックの選手だった。昨シーズンは時間があれば、地元でコーチとしてリンクに入っていた。これがいいリフレッシュになったという。「今シーズンはまだ行ってないんですが行きたいですね」。ショートトラック時代の盟友・坂爪亮介がソチ五輪に出場する。「自分がスケートを辞めて、この世界に移る時『お互い頑張ろう』と約束し合った仲。向こうはけがをしても頑張っているのだから、自分も成績を残さないと」と改めて気を引き締めた。

 昨年は5月の地元戦で初優出を決めたが、その後は苦戦が続いた。優出した節は唯一、緊張もなく平常心で戦えたという。「31期の同期と比べれば足りない部分は多い。課題を一つひとつクリアして成長したい」。スケート時代のライバルの活躍を刺激に、さらなる進化を見せて初優勝を目指す。





☆きむら・きょうへい=1989年8月6日生まれ。群馬県出身。2011年7月8日選手登録の31期。同期は青山周平、岩田裕臣、佐藤摩弥、大月渉、渡辺篤、春本綾斗、鐘ヶ江将平、中尾貴志など。血液型=A。