競輪のトップ選手である長塚智広、武田豊樹、村上義弘ら23人がSS11を母体とする新選手会への移籍を昨年末に表明した。そのため21日、東京都板橋区の日本競輪選手会本部で臨時総会が開かれた。前日(20日)の理事会で除名回避の決定をした通り新選手会への移籍を企図した選手たちが謝罪、退会届を撤回したことで除名は行われないことになった。

 総会では「なぜ20日の理事会で今総会で除名決議を付議しないと決めたのか、という理由と経緯を会員に説明した」(日本競輪選手会・佐久間重光理事長)。さらに移籍表明側から出席した13人が謝罪、会員との質疑応答を行った。

 処分決定は今後の真相究明終了後の予定で佐久間理事長は「リーダー格なのか、ついていっただけなのかなどを調べないといけない。現在の選手会の情報やそれぞれに聞いた話もあるがこれから精査する」と説明した。

 処分内容については出走自粛勧告になる予定で調査結果を受けた綱紀審議委員会の決定次第。委員会は次回開催が2月25日予定だが調査の進行次第では緊急に委員会を開いて理事会で決定する可能性もあるという。

 現時点であっせんが出ているGⅠ全日本選抜(高松・2月8~11日)等、2月末までの開催は「すでに契約を結んでおり混乱を起こさないために」(佐久間理事長)出走できるとした。