【Challenge! 新人選手】南蓮 兄・潤を追ってこの道へ

2020年04月28日 16時58分

S級トップで活躍する兄に追いつき追い越せの気持ちで走る南

 昨年7月にデビューし、来期はA級2班への昇班が決定しているが一足早く、チャレンジ脱出をもくろんでいる南蓮(和歌山・115期)。

 111期生としてデビューした兄の潤を追って競輪選手への道を志した。得意とする戦法は「カマシ、まくり」。長い距離をじっくり踏むというよりは、一瞬のキレ味を大事に持ち味を生かす戦い方を重視している。

 ただ、先行と違ってリスクは大きい。立ち遅れて後方になったり、後続の味方選手を連れ込めずにラインでの決着がおろそかになったりすることもしばしば。「本当は出し切るレースがしたいんです。ただ、いかんせん脚がない…。分かっていても1回見てしまうクセがあって。これがダメ」

 兄の潤もカマシ、まくりを得意としているが、S級では抑えて駆けるレースが増えており、南とは対極にある。

「兄はどこからでも行くクセがあるけど、自分は見て構えるクセがあるんです(苦笑)」

 来期は初の1、2班戦を走る。これまではほぼ7車立てで悠長に構えていられたが、9車立てが増えるとこれまでのスタイルが通用しない恐れもある。

「そうなんですよね。今は7車だから下げても5、6番手があるんでまくれる。9車は一回、単騎でレインボーを走ったけど難しかったし遠かった。今のままではダメ」

 取手記念最終日(6月30日)に「レインボーカップチャレンジファイナル」が行われる。そこが一つの試金石となりそうだ。「発表はまだだけどたぶん出られそうです。すぐ(7月)に2班に上がるけどせっかくならプロフィルの欄に『特昇』って文字を入れたいじゃないですか(笑い)」と肩書にハクをつけるために気合を入れる。

 ――選手になったきっかけは

 南:兄が小学生のころから選手になりたいと言っていて。自分も体を使う仕事がしたかった。受験は1回でクリアできた。

 ――兄との普段の関係、アドバイスなどある

 南:高校まではすごく仲が悪くて…。競輪学校に受かってからですね、話すようになったのは。普段は仕事の話をまったくしません。僕は外も内も変わらないけど、兄は猫をかぶっている。ああ見えて、ものすごくしゃべるんですよ。

 ――ハマっていること

 南:南家は大阪なんです。だから今は和歌山競輪場の近くで一人暮らしをしているので、料理ですかね。卵焼きだけは昔から自信があります。

☆みなみ・れん=1999年5月18日、和歌山生まれ。115期生として2019年7月和歌山競輪場でデビュー。兄は潤(111期・S1)。166センチ、80キロ。