【深谷知広の競rin世界挑戦】W杯個人スプリントで銅メダル獲得「最高のスタッフに感謝」 

2019年11月12日 13時31分

3位決定戦でルディクを撃破し銅メダルを獲得した深谷(左=日本自転車競技連盟提供)

 みなさんこんにちは、自転車競技の日本代表、競輪選手の深谷知広です。今回、英国のグラスゴーで行われた「2019―2020ワールドカップ第2戦」個人スプリントに参加して、銅メダルを獲得することができました!

 日本のスプリントでは2005年モスクワ大会で師匠の金子(貴志)さんが銅メダルを獲得して以来14年ぶりのメダルです。ケイリンでは北京五輪の永井(清史)さんや世界選手権の河端(朋之)さん、新田(祐大)さん、W杯でもワッキー(脇本雄太)がメダルを獲得していましたが、スプリントでは長年メダルから遠ざかっていました。そのメダルを獲得できたこと、そしてその前が師匠の金子さんだったこと、その両方でとてもうれしく思います。

 Twitterでも書きましたが、私が五輪、自転車競技を目指すきっかけになったのが金子さんのモスクワでの銅メダル獲得でした。金子さんは同じ桜丘高校出身で顧問の先生も一緒です。ある日、先生に呼び出され「お前の先輩だぞ」と見せられたのがその銅メダル獲得のレースでした!

「同じ高校の先輩にこんなすごい人がいるんだ!」と驚いたことを覚えています。

 それ以来、競輪選手だけだった将来の夢に、世界で活躍する、五輪を目指す、という夢も加わりました。

 そして今回の銅メダル獲得! これは単純にうれしい結果でした! 今までは銅メダルという結果であればまだ上に2つありますし、準決で一度敗戦しての結果なので悔しい思いもありました。しかし、今回の準決での敗戦は、もちろん改善点はありますが、自分の持つ力をぶつけた結果で「今できること」はすべてやったのでスッキリした気持ちです。

 予選を9秒694という結果で日本人初のシード権(予選4位以上)を獲得し、1回戦を走らずに2回戦からスタートできました。勝ち上がりの対戦でもタイムが格下の選手との対戦により、余裕を持って準決まで勝ち上がることができたのがメダル獲得の大きな要因になりました。以前から予選のタイムが重要という話はしていましたが、今回身をもってメリットを体感する大会になりました。

 今大会は少ないスタッフの中、みなさんが全力でサポートしてくれてとても良い環境でレースに挑むことができました。開発が進む新型ブリヂストンバイクも最高の仕上がりでした。世界のスタッフたちが日本のピットに来て情報を集めようとしていた、と聞いてとても誇らしく思ったと同時に、世界トップレベルのスタッフ、機材を有する日本チームにふさわしい走りで応えないといけないと、身の引き締まる思いにもなりました。

 次のW杯第3戦香港大会(11月29日~12月1日)までにやれることをやって、さらにいい結果を残せるように作戦を練っていこうと思います!

おしまい。

☆ふかや・ともひろ=1990年1月3日生まれ、愛知県出身。169・8センチ、79キロ。桜丘高卒業。競輪のトップ選手で自転車競技の日本代表。

主な自転車競技歴=オーストラリアユースオリンピックフェスティバルのスプリント、チームスプリント優勝。第62回国民体育大会スプリント優勝。第15回アジアジュニア選手権大会スプリント、ケイリン、チームスプリント優勝。今年2月アジア選手権大会1Kmタイムトライアル優勝。

主な競輪実績=史上最速S級特別昇級(デビューから56日)、史上最速GI初優勝(2011年6月高松宮記念杯)、寛仁親王牌(14年7月)のGI・2勝。ルーキーチャンピオンレース(10年4月)、ヤンググランプリ(10年12月)、西王座戦(12年2月)、サマーナイトフェスティバル(14年8月)優勝。

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