【深谷知広の競rin世界挑戦】「日本の競輪を走れ」とよく言われますが…競輪存続のためには東京五輪での活躍が必須!

2019年10月01日 16時00分

全日本トラックのチームスプリントを大会新記録(43秒799)で優勝した(手前から)雨谷一樹、深谷知広、新田祐大(写真提供=ドリームシーカー)

 みなさんこんにちは、もうすぐ始まるオリンピックポイントの争いのために準備中の深谷知広です。

 少し8月のオールスター競輪を振り返りたいと思います。ASは準決敗退と、とても残念な結果に終わってしまいました。私なりに分析するともちろんもっと圧倒的に強ければ問題はないのですが、レース前にメンタル的にうまく乗せることができていなかったことが大きな原因だと思います。

 今開催の他のレースでは無心に自分の仕掛けるタイミングを探っていましたし、レース中の周りの選手の動きが把握できていました。ですが準決ではレース前に「ここで負けたら今年最後の競輪になってしまう、勝ちたい」といった思いが出てしまい、動きが硬くなっていたんだと思います。

 普段から私が掲げている“今日が人生最後の日だと思って生きる”という思いがまだまだ弱かったのです。普段の生活もそうですが、レースに対して「毎レースこれが最後になるかも知れない」と思って走っていれば、このような緊張は生まれなかったはずです。この思いを次走からしっかりと持って走れるように普段から努力します。

 ASを優勝できなかったことによって、国際大会の日程上、今年の国内の競輪参加の可能性がほぼなくなってしまいました。来年のスケジュールは東京五輪の選考次第で変わってくると思いますが、少なからず2月末の世界選手権(ドイツ)が終わるまでは参加することが難しいと思います。「競輪選手なんだから日本の競輪を走れ!」とはよく言われることですが、これは私たちにしかできない日本の競輪への貢献の仕方だと思っています。

 今の世の中で「競輪選手」というワードは認知されていても「競輪選手」個人は世間に認知されていません。野球は知ってるけど選手の名前と顔は分からない…といった人はあまりいないと思います。だからこそ今までの「競輪選手」の枠から出てパーソナルな部分に興味を持ってもらい、その興味を持った人が実は競輪選手だった!というのが理想的ですね。

 だからこそ、一般の人の注目も集まる東京五輪で競輪選手の活躍が必須なんです。

 とにかく既存の競輪ファンが好きな「競輪」をこれからも存続させるためにも、我々がKEIRINでも頑張って新規のファンを増やさないとこれから衰退する一方です。なので最大のツールである東京五輪という起爆剤を使って盛り上げるためにも、我々は頑張らないといけないと思います!

 なので、その波が来た時に受け入れられる器を競輪業界のみなさまにはつくってもらいたいです! 今まで五輪でメダルを取って注目が集まって競輪場に来ても、そのお客さんを固定することができなかった業界なので何とか変わってほしいです!

 とにかく私は練習を一生懸命頑張って結果を出さないといけません! 東京五輪の現実的なポイント争いがスタートするアジア選手権が10月17日から韓国で行われるので、チーム一丸となって頑張ってきます! みなさん応援をよろしくお願いします!

☆ふかや・ともひろ=1990年1月3日生まれ、愛知県出身。169・8センチ、79キロ。桜丘高卒業。競輪のトップ選手で自転車競技の日本代表。

主な自転車競技歴=オーストラリアユースオリンピックフェスティバルのスプリント、チームスプリント優勝。第62回国民体育大会スプリント優勝。第15回アジアジュニア選手権大会スプリント、ケイリン、チームスプリント優勝。今年2月アジア選手権大会1Kmタイムトライアル優勝。

主な競輪実績=史上最速S級特別昇級(デビューから56日)、史上最速GI初優勝(2011年6月高松宮記念杯)、寛仁親王牌(14年7月)のGI・2勝。ルーキーチャンピオンレース(10年4月)、ヤンググランプリ(10年12月)、西王座戦(12年2月)、サマーナイトフェスティバル(14年8月)優勝。

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