岸和田競輪GI高松宮記念杯 成田追い込みV

2013年06月17日 12時50分

 大阪府の岸和田競輪場で開催された「第64回高松宮記念杯競輪」(GⅠ)は16日、最終日を行った。決勝は新田祐大の番手で俊敏なさばきを披露した成田和也がV。昨年3月ダービー以来、3回目のGⅠタイトルを手にした。

 

 ニヒルな勝負師が軽やかに右手を振り上げた。「期待してくれる方もいると思うし自分のレースができてうれしかったから」と頬を緩める。新田祐大の番手をしっかり追走し、最終HSでは藤木裕をけん制。「あの辺で来るだろうと読めていたし、しっかり当たって止めることができて良かった。あそこで行かれたらダメなので」と役割を果たすと「最終BSのかかりではもうまくってこない。まくり追い込みが来るかなと思ったけど」。直線では余裕を持って抜け出した。

 

 約1年3か月ぶりの美酒だ。「長かったですね。でもダービーを取ってからも課題がたくさんあって、それをクリアしていって強くなることを目指してきた」

 

 追い込み選手としての充実ぶりは特筆ものだが「現役の選手でも素晴らしい技術を持っている選手がいるし…」と向上心だけが、全身を支配する。

 

 そして尊敬する一人の選手の名前を挙げた。「井上(茂徳)さんに話を聞いたり、ビデオを見たりしても、自分にはまねできないレースをされている。少しでも近づきたい」と憧れのまなざしを向ける。

 

 この道を極めるために日々精進あるのみだ。「すぐに寛仁親王牌(弥彦、7月12~15日)もあるし、しっかりしたレースをできるように」。一戦一戦、求められた走りを全うして“成田和也”という競輪選手の像を力強くつくり上げる。