モーグル銅・原大智 競輪との二刀流に意欲「北京五輪を目指したい」

2019年05月09日 17時34分

入所式に臨んだ原大智

 平昌冬季五輪フリースタイルスキーのモーグルで銅メダルを獲得した原大智(22)が9日、日本競輪選手養成所で行われた第117回生と第118回生(ガールズケイリン)の入所式に参加した。原は国際大会などで活躍したアスリートを発掘する特別選抜試験に合格しており、高い注目を集めている。

 式後に記者会見を行った原は「5年くらい前からモーグルのトレーナーに競輪選手になることを進められていた。ずっと断っていたんですけど、昨年の8月に師匠の和田(圭、宮城=S1)さんを紹介してもらい、トレーニングを始めた」と経緯を説明した。現状は「自転車を始めて日が浅く、自分はまだド素人」と話す。

 競輪の世界でも結果を残すことが期待されるが「子供のころは大口も叩いていたけど、今は自分の状況も分かっている。まずプロ選手になることがすべて」と慎重に言葉を選んだ。しっかりと養成所で公営競技の選手としての資格を得て、また脚力を備えることが大事と強調した。

 現実を見つめながら、競輪とモーグルの二刀流に挑む。22年の北京冬季五輪に向けて「両立をどうコントロールするかとか、そこからのシステムも今は分からない。でも、やっていけるのであれば絶対に北京を目指したい」と断言した。滝沢正光所長は「養成所にいる間は、モーグルの方に時間を割くことはできない」と競輪選手になることが優先としつつ、「二刀流は誰も成し遂げていないことだし、期待しています」。まだ原を指導する時間は短いが「すごく熱いものを持っていて、驚かされたくらい」と原の熱量に圧倒されているという。全力で指導し、応援していく構えだ。

 今回生からナショナルチームのブノワ・ベトゥ・コーチらの指導の下に、今までの訓練内容にプラスアルファで科学的トレーニングが与えられていく。117回生72人、118回21人の新鋭たちが、令和の新時代を切り開いていくことになる。

【1日に名称変更】5月1日付で名称が「日本競輪学校」から「日本競輪選手養成所」に変更された。その理由は2020東京五輪の自転車競技が伊豆で開催されることや、平成から令和への元号変更、教育制度の全面改正だ。英語表記は「Japan Institute of KEIRIN」で省略表記は「JIK」。

 規則も変更され、これまで携帯電話の使用は禁止されていたが、2週間に一度の外出時には使用可能になる。頭髪も男子は丸刈り、女子もショートカットで決められたパターンからしか選べなかったが、今後は男子は「耳にかからない程度の清潔感ある髪形」、女子は「ヘアピンを使用せず、髪ゴムでまとめられる程度の清潔感ある髪形」になった。教育内容も科学的トレーニングの促進を図るなど、時代に即した変更が行われた。

 校長から所長へと呼称が変わった滝沢正光所長は「まだ慣れないね。所長、と言われても、誰?と思っちゃう」と戸惑っていた。