【深谷知広の競rin世界挑戦】これからは技術を磨きながらタイムを追求

2019年03月07日 19時00分

久しぶりの競輪参戦を楽しみにする深谷(左)と脇本

 みなさんこんにちは、世界選手権から帰ってきてこれからオフ期間に突入する自転車競技日本代表、競輪選手の深谷知広です。

 今回の世界選手権(ポーランド、プルシュクフ)では、新田(祐大)さんが昨年の河端(朋之)さんに続いて2年連続Keirinで銀メダルを獲得しました!! 数少ない日本発祥の五輪種目であるKeirinで世界に存在感を示すことができ、2020東京五輪に向けて大きな希望を与えてくれました。

 新田さんは私が競輪学校を卒業してナショナルチームに所属する前から、ずっと世界を目指して頑張っています。私はその途中から一緒にトレーニングや大会に参加し、その後、世界の舞台をいったん諦めて日本の競輪に専念する期間が続きました。

 ですが、その間も新田さんは世界を目指し続け、自分で行動を起こし、単身で海外にトレーニングに行くなどの努力を続けていました。その後、新田さんが立ち上げたドリームシーカーに誘ってもらい、私は競技復帰を果たしました。それ以降、チームの活動やプライベートでも一緒になる機会が増え、近くで新田さんの学んできたことを吸収させてもらっていて、私自身とても成長できたと思います。

 それからW杯などの国際大会の宿舎でも一緒になることが多く、毎晩レースの反省やどうしたら強くなるのか、何か面白いことをできないかなどを語り合っていました。そんな中、今シーズンのW杯(第5戦)の銀メダル、そして世界選手権の銀メダルを獲得し、なんとKeirinの世界ランキングで1位の選手となりました!!

 自ら考えて行動し、努力している姿を近くで見ているだけにとてもうれしいことです…。

 今シーズンの世界ランキングの変動の中で前半はワッキー(脇本雄太)が1位、後半に河端さんが1位…そして世界選手権後に新田さんが1位となりKeirin世界ランキングの1位を日本人選手がたらい回しにするシーズンとなりました。これは他の競技を見てもなかなかないことだと思います!

 私はスプリントを中心に戦いました。今シーズンの中で何度か手応えのある大会もあり、来シーズンへの希望が持てました。

 スプリントは予選の200メートルタイムトライアルの結果で組み合わせが決まり、1対1の勝負となります。その予選でタイムが悪いと1回戦から上位の選手との戦いとなるため、勝ち上がるのがとても難しくなります。

 現在の世界では200メートルのタイムが9秒6は出せないとメダル争いはできません。10秒を超えると予選落ちという状況です。私自身の持ちタイム(大体いつでも出せるタイム)が9秒台に入ったのがやっと今シーズン…。

 そこはKeirinより単純で分かりやすく、来シーズンまでにやることはその持ちタイムを少しでも上げることです。もちろん、対戦での戦略や技術も大事ですがタイムはもっと大事です!

 極端にいえば、プロドライバーが運転する軽自動車と免許取りたてのドライバーが運転するスーパーカーがサーキットで対決したら、いくら技術があってもプロドライバーは勝てません(サーキットの規格によるかもしれませんが…)。なのでこれからは技術を磨きながらもタイムを追求して来シーズンまで頑張りたいと思います。

 ナショナルチームは世界選手権が終了して、いったん解散し約3週間のオフ期間に突入します。これは東京五輪までの最後のしっかりとしたオフになるそうです…。なので今までやったことがないのですが、思いっ切りオフにしようと思っています。そしてその後、体をつくり日本の競輪にも参加する予定です。

 現在出場が決まっているのが川崎GIII(4月18〜21日)と松戸で行われるGI日本選手権競輪(4月30日〜5月5日)です。

 久しぶりの日本のレースなのでとても楽しみです! しっかりと強い姿を見せられるようにしっかり休んでしっかり体をつくって参加します! その時までお楽しみに〜〜。

 おしまい。

☆ふかや・ともひろ=1990年1月3日生まれ、愛知県出身。169・8センチ、79キロ。桜丘高卒業。競輪のトップ選手で自転車競技の日本代表。

主な自転車競技歴=オーストラリアユースオリンピックフェスティバルのスプリント、チームスプリント優勝。第62回国民体育大会スプリント優勝。第15回アジアジュニア選手権大会スプリント、ケイリン、チームスプリント優勝。今年2月アジア選手権大会1Kmタイムトライアル優勝。

主な競輪実績=史上最速S級特別昇級(デビューから56日)、史上最速GI初優勝(2011年6月高松宮記念杯)、寛仁親王牌(14年7月)のGI・2勝。ルーキーチャンピオンレース(10年4月)、ヤンググランプリ(10年12月)、西王座戦(12年2月)、サマーナイトフェスティバル(14年8月)優勝。

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