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【皐月賞】ワグネリアン福永が大激白「馬は機械ではない」「収穫あった弥生賞2着」


ワグネリアンのパートナーを務める福永祐一

【皐月賞(日曜=15日、中山芝内2000メートル)競馬界きっての理論派を直撃】ダノンプレミアムの回避で勢力図再編成が急務となった2018年牡馬クラシック初戦の第78回皐月賞(15日=中山芝内2000メートル)。トライアルの弥生賞ではダノンプレミアムに屈したものの、昨年は新馬戦→野路菊S→東京スポーツ杯2歳Sと無敵の快進撃を続けていたワグネリアンが中心にいるのは間違いない。そのパートナーを務める競馬界きっての理論派・福永祐一(41)を直撃したのは「童顔のオッサン」こと江川佳孝だ。競馬記者としては新米だからこそ、より懐に潜り込める。イチから教えて、ユーイチ先生!!

 ――大本命が予想されたダノンプレミアムが回避。戦い方自体が変わりますか

 福永:そこは変わりませんね。僕が乗るワグネリアンは、仮にダノンが出走していてもマークできるほどスタートが速いわけではないし、コーナーで器用に立ち回れるわけでもない。あの馬に対して、僕ができることは限られています。なら「動かしたらいいじゃん」と思うかもしれないけど、まだ成長過程の段階ですから。そういう次元の話でもないんですよ。

 ――具体的には

 福永:エンジンのかかりが…ね。弥生賞(2着)でも4コーナーから叩いていったけど、伸びてきたのは直線の坂を上がってから。直線が長いコースのほうが、エンジンのかかりがいいのは確かです。

 ――これまで多くのディープインパクト産駒に乗ってきた

 福永:同じディープ産駒でもタイプは全然、違います。例えば、僕がすみれS(1着)で乗ったキタノコマンドールは、コーナーで加速することができる。ワグネリアンとは違うタイプですね。ただ、あの馬もスタートは速くないから、スローペースでも、それほど前に行くことはできない。

 ――前哨戦は逃げ馬が活躍するレースが多かったように見えました

 福永:2歳戦や春の3歳戦は出走頭数が少ないので、スローペースになりやすいし、トライアルまでは逃げることで勝ちやすくもなる。それは今年に限ったことではないんですよ。実際に最近の弥生賞の1000メートル通過が60秒を切ったのはマカヒキ(2016年)が勝ったときだけ。ほとんどの場合はそういったレースにもなってない。でも本番はトライアルと違ったペースになりますよね? 逃げて勝ってきた馬は、本番でも同じ形をとりたくなるからだと思っています。

 ――一度逃げると、馬はそれを覚えてしまうという話を聞きます

 福永:一般的に逃げを覚えた馬は、行かなくていいところで行きやすくなるし、行きたがるようにもなる。そこは精神的な問題です。「スローペースなんだから行ったら良かったのに」とか周囲からよく言われますが、馬は機械ではない。そんなに簡単ではないんですよ。これはしっかりと伝えてほしいな(笑い)。

 ――前哨戦と違い、今回は多頭数のGIです。ペースの読みは

 福永:厩舎が替わっている馬もいるし、ハイペースでは逃げないタイプの騎手もいるから…。そのあたりはレースまでに複数のパターンを想定しておかないとね。

 ――ペルシアンナイトで2着に好走した大阪杯も想定した展開のひとつだったということですか

 福永:ミルコ(デムーロ)のスワーヴリチャードはマクるだろうな…と思っていました。右にモタれる面がある馬。外枠から勝とうと思ったら、マクってラチ沿いに行かせるしかない、とね。なので僕は内でジッと脚をため、どこかでスペースを見つけようと考えていたんです。逆にスワーヴリチャードが内枠だったら、違った競馬になっていたと思うよ。

 ――枠順を見たうえでレースの展開をイメージするわけですね

 福永:騎手の性格もあるし、馬のできること、できないこともある。展開は読めていても、この馬はこう乗るしかない、という場合もありますけど。

 ――改めてワグネリアンについて。ハイペースになると想定すれば、弥生賞よりも動けると考えていいのでしょうか

 福永:ひと叩きして、今回はペースも流れる。だからといって、コーナーでもスッと動けるか、と言われれば、そこは違う。やっぱり馬のタイプというのがあるから。でも、返し馬が終わって、気持ちが入り過ぎていた前走でも、レースでは上手に走れていた。負けはしたけど、収穫はあったんですよ。

 ――クラシック制覇に近い位置にいるのは間違いない、と

 福永:毎年、人気馬に乗って挑めるわけではないし、こういう馬の存在が一年の楽しみになる。モチベーションも変わってきますよね。いい結果を出して、次へ向かいたいと思っています。

【取材後記】調教スタンド1階の待機室。福永はソファに座り、難しい表情で競馬専門誌に目を通していた。取材を依頼すると、二つ返事でOK。新米競馬記者の質問にも「例えば水泳では…」「もし野球なら…」と、例え話を持ち出しながら、懇切丁寧に説明してくれた。「実は僕、学校の先生にもなりたくて。騎手と先生の2択やったんですよ」とは意外だが、実に分かりやすい解説ぶりに合点がいった。

 天才ジョッキーを父に持ち、ケガや挫折を経験しながらここまできた。33歳で専属コーチをつけ、騎乗姿勢を研究する日々。新しい試みを止めることはない。そんな彼に「今の形を変えるのは怖くないのか?」と問うと、間髪を入れず「今、僕が世界一のジョッキーなら変えませんよ」と即答。己をとことん突き詰め、努力を続けている。

「才能があって感覚だけで勝てるのが一番いい。でも自分にはそれがない。だから人と違うアプローチをするしかなかった。全部、裏付けがあってやっているので、なんとなく勝ったレースも、なんとなく負けたレースもない。だから僕にはスランプはないんです」

 時に誇らしげに、特に照れくさそうにはにかむ。そんな極上の人間くささが福永祐一にはある。

☆ふくなが・ゆういち=1976年12月9日、滋賀県生まれ。栗東所属(フリー)。96年3月の中京で初騎乗初勝利。同年JRA最多勝利新人騎手に輝く。JRA・GIは99年桜花賞のプリモディーネを皮切りに、2013年菊花賞(エピファネイア)など20勝。11、13年の全国リーディングジョッキー。17年7月にJRA史上8人目の通算2000勝を達成した。父は天才ジョッキーと言われた福永洋一。

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