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【クイーンC・後記】逃走Vテトラドラクマ 次の買い時は?


後続をねじ伏せたテトラドラクマ(右)

 牝馬クラシックを占う意味で重要なGIII「クイーンC」(12日=東京芝1600メートル)を制したのはテトラドラクマ(小西)。あり余るスピードを最大限に生かすシンプルな戦法で、ライバル15頭を一蹴した。距離マイルは桜花賞、舞台の東京はオークスと同じ。果たして、この馬の次の“買い時”とは!?

「馬が(ハミを)かみやすいので、リズム良く行ければと思っていた。スタートも良かったので自然と逃げる形になった」

 好位からの競馬で伸び切れなかったフェアリーS(1番人気6着)を受けて、新パートナー・田辺はレースに臨み、テトラドラクマを返す刀での反撃に導いた。

 確かにハナを主張しそうな馬がいない組み合わせ。3着アルーシャに一度はハナを譲る形にはなったが、常に主導権を握っていたのはこちらの方。内めの枠を生かしきって、ポテンシャルを最大限に引き出した。

 改めて振り返れば、フェアリーSはトリッキーな中山マイルの大外枠。出遅れも重なり、アンラッキーな要素も多かった。いわば情状酌量の余地ありの6着。昨秋の当舞台、未勝利戦を1分33秒9の快時計で5馬身差圧勝を決めていた馬だけに、力を発揮さえすれば、巻き返せる舞台設定は整っていた。

「スピードがあるうえに、スタミナも備えている。結構いいペースで行ったが、あれがあの馬のペースだから、あれで良かった」

 管理する小西調教師はハイラップを自ら演出しての押し切りに満足げ。まさに完勝と言っていいだろう。

 気になるのは、あり余るスピードが武器のテトラドラクマの今後の動向だ。具体的なレースは明言されず、「やはりマイルがベスト」と話すにとどめた。4・8桜花賞(阪神芝外1600メートル)、そして5・6NHKマイルC(東京芝1600メートル)が視野に入っているのは当然としても、5・20オークス(東京芝2400メートル)参戦は微妙なところ。

 ならば春のマイルGI・2戦に全力投球? ただクイーンCの勝ち馬は意外なほど桜花賞には縁がない。つまり牝馬クラシックに向けて、有力馬出現とはしづらい状況にある。

 一方でNHKマイルCに目を向ければ一転、前途洋々ともいえる。一昨年のクイーンCの覇者メジャーエンブレム、昨年の2着馬アエロリットとクイーンC組が連覇中のレースだからだ。

 そもそも、同じ距離マイルでも、阪神と東京では求められる要素は同じではない。仮に桜花賞では結果が伴わずとも、NHKマイルCで逆襲という流れがあるかも…。

 いずれにせよ、テトラドラクマがマイラーとしてどう成長していくのか、今後も目が離せそうにない。

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