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【シンザン記念後記】アーモンドアイ「新・女傑候補」の可能性を占う


鮮やかに先行2頭を捕らえた戸崎圭=アーモンドアイ(手前)

 8日、京都競馬場で行われた明け3歳重賞第2弾・GIIIシンザン記念(芝外1600メートル)を制したのは1番人気のアーモンドアイ(牝・国枝)。ゴール前は粘り込みを狙った2頭が止まって見えたほど――。その勝ちっぷりは早くも桜花賞最有力候補の誕生…いや、それ以上の可能性を持った馬かもしれない。JRA史上初の3日連続重賞制覇を成し遂げた鞍上の戸崎圭ほか、関係者のコメントから「新・女傑候補」の可能性を占う。

 中山金杯=セダブリランテス→フェアリーS=プリモシーンに続き、同一馬主((有)シルクレーシング)の所有馬で、戸崎圭が年明け3日間の重賞3連勝を達成――。これだけでも十分にエポックメーキングな出来事で、見出しには困らないが、アーモンドアイがこのシンザン記念で見せたパフォーマンスは、そんな偉業さえもかすむ?ほどの衝撃だ。

 出遅れを克服し、前残りの競馬を一気差し。牝馬クラシックの主役に躍り出た印象すらある。
「その可能性は十分にあると思います」

 ハッキリとした口調で戸崎圭が答えた質問の内容は「ジェンティルドンナのような馬になれるかどうか」。

 自らの手綱で2014年有馬記念の有終Vを決めた名牝は、過去10年で1頭しかいない牝馬のシンザン記念勝ち馬(12年)。ゆえにそんな質問をしてみた。クラシック制覇よりも難易度の高いミッション。GI・7勝をマークした名牝との比較は“さすがに時期尚早”的な答えが返ってくることを想定していたが、鞍上の言葉は驚くほどに歯切れのいいものだった。

「ゲートをミスってしまったけど、その後はリラックスして走ってくれた。乗っていて“強い”と感じる馬ですね。切れるタイプですが、馬場を問うようなレベルではありません」(戸崎圭)

 口から出るのは賛辞ばかり。それは管理する国枝調教師も同様で、自身が管理した10年の牝馬3冠馬との比較でも「アパパネは走りに力を感じたけど、こちらは切れだね。タイプが違う。ただ、調教の走りからもレベルが違う馬という認識はあった」。こちらもまた偉大過ぎる先輩と比べることを“まだ早い”とする言葉は出てこなかった。

「これで大きいところを狙える。次をどうするかはこれから相談するけど、別に直行でもいいな」

 名トレーナーは早くもGI桜花賞(4月8日=阪神芝外1600メートル)を視界に入れた。無傷の3連勝で2歳女王に輝いたラッキーライラック(松永幹)との激突が今から楽しみ? いや、これまでの「勢力図を一気に塗り替えた」と言っても過言ではあるまい。

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