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仏GⅡニエル賞に挑むマカヒキ 海外通競馬ライターの見解は?


休み明けも好仕上がりのマカヒキ(ロイター)

 仏GⅠ凱旋門賞(10月2日)に挑戦する日本馬マカヒキがステップレースとして出走する、現地GⅡニエル賞(3歳牡牝、芝2400メートル=日本時間11日22時発走)が間近に迫った。今年はおなじみのロンシャン競馬場が改修のため前哨戦・本番ともにシャンティイ競馬場での開催だが、今年の日本ダービー馬はこの“イレギュラー路線”をどう戦うのか? 本紙・競馬面でおなじみの、海外競馬に詳しいライター=秋山響、平松さとし両氏がV確率を占う。

 

 ニエル賞は今年の英愛ダービー馬ハーザンドがエントリーしていたが、結局“本線”の愛チャンピオンSに回った。ほかの重賞勝ち馬も次々回避して結局5頭立てに。マカヒキの相手となる4頭のうち、重賞優勝馬はわずかに1頭。相手関係はかなり楽になった。秋山氏は「おそらく単勝1倍台での出走となるはず。シャンティイは巧みなコーナーワークが要求されるコースだが少頭数だけに問題はない。高い確率でマカヒキの勝利が見られそう。後続を大きく引き離す、衝撃の欧州デビューを果たす可能性もある」。

 

 強いて…とライバルを挙げてもらうと「イギリスのスタウト調教師が送り込む、地力のあるミッドターム」と返ってきた。父が英愛ダービー馬で、英愛首位種牡馬のガリレオ。母が米BCフィリー&メアターフや仏ヴェルメイユ賞などGⅠ・6勝を挙げた名牝ミッドデイという良血馬。自身も4月の英GⅢクラシックトライアルで重賞勝ちを収めている。

 

 ただし、逆転確率は高くない。「今回は5月のGⅡダンテS(5着)のレース中に骨盤を亀裂骨折して以来。息の長い末脚にポテンシャルの高さは感じるが、マカヒキを脅かすとは考えにくい」

 

 他では、凱旋門賞最多7勝を誇るファーブルキュウ舎が送るドーハドリーム、牝馬ながらGⅠ香港ヴァーズを勝ったダリアカナの息子ダラバドがともに芝2400メートルの準重賞を勝っての参戦となるが、「それほど印象的な勝ち方ではなく、マカヒキとの実力差は大きい。遠征の不利を差し引いても、結果は出るはず」(秋山氏)。

 

 では地元の声はどうか。フランスの主要競馬場での取材経験が豊富な平松氏が「馬場変更は日本馬マカヒキにプラス? マイナス?」の質問を、地元の名手で日本でもおなじみのオリビエ・ペリエにぶつけると…返ってきた答えは「たぶん、良いこと」。ペリエいわく「日本馬にとってロンシャンで厄介なのはフォルスストレート。4コーナー前に長い下り坂の直線がある形状は世界にも例がないから非常に難しいと思う」。続けて「ソレミアでオルフェーヴルを負かした時(12年凱旋門賞)もそう。シャンティイだったらソレミアは勝てなかったと思う」。

 

 マカヒキの手綱を取る当事者ルメールもこの点には同意する。

 

「シャンティイは最後の直線に上り坂がある分、ロンシャンよりタフかもしれません。でも、フォルスストレートがないのは良い。あれがロンシャンを世界一難しいコースにしていると思います」

 

「地の利を知る2人の言葉を信じれば、今年のコース変わりは少なくとも悪い方には転ばない」というのが平松氏のジャッジ。客観情勢から導き出すと…マカヒキが3馬身差(?)で前哨戦をモノにして、主役の1頭となり凱旋門賞へ向かうはずだ。

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